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私の元にもamazonに注文していたDVDが無事届きました。
まだ内容は観ていませんが、パッケージの裏側の表示を見る限り、スタジオ・カナル原盤のようです。
ちなみに収録時間は112分と表示されています。
アート・ペッパーは一番好きなジャズ奏者の一人だが、ここ数年あまり聴く機会がなかった。
ところが、最近またよく聴くようになったので、所有CDの中から好きなものそうでないものも含め20枚程度はこれから紹介していけたらと思う。
今回取り上げるのは『トゥデイ』。
ART PEPPER『TODAY』(78年)
アート・ペッパー(as)、スタンリー・カウエル(p)、セシル・マクビー(b)、ロイ・ヘインズ(ds)、ケネス・ナッシュ(perc)
1.ミス・フー? 2.マンボ・コヤマ 3.恋人よ我に帰れ 4.パトリシア 5.ジーズ・フーリッシュ・シングス 6.クリスズ・ブルース 7.ジーズ・フーリッシュ・シングス(別テイク)
ギャラクシー・レーベル移籍第一弾であり、70年代のペッパーでは比較的評価の高いアルバムと思われる。
事実、ここでのペッパーのプレイはきわめて快調で、とにかく楽器の鳴りが素晴らしい。
サイドメンの演奏も充実している方だろう。
スタンリー・カウエル(p)との共演は珍しいが、相性もまずまず。
『ミス・フー?』『恋人よ我に帰れ』といったアップテンポの曲もいいが、欲を言えば、アルバム全体としてこぎれいにまとまっている感じで、後期ペッパーのアルバムとしては微妙な物足りなさが感じられるのも確かである。
他の楽曲では、バラードの『パトリシア』が格別の出来で、復帰後のペッパーを聴く醍醐味がここにある。
6月8日、スタジオ・カナル・コレクションからジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』の国内盤ブルーレイが発売されます。
それそれ特典映像も豊富で、これまで観たことのないものが大半のようです。
個人的には『気狂いピエロ』のカラー映像がブルーレイで観られるのが楽しみですね。
ちなみに、スタジオ・カナル・コレクションにはゴダールの『軽蔑』、そしてメルヴィルの『仁義』も海外ではラインアップに加えられておりますので、いずれ国内盤ブルーレイが発売されるのでは、という期待が高まります。
いよいよ『モラン神父』の国内盤DVDの発売まであと10日となりましたが、最近発売元のIVCの商品ページ、Amazonの商品ページには次のような文言が追加されたことに気づかれた方もおられるでしょう。
【※1時間20分40秒~1時間21分54秒間に、オリジナルマスターに起因する帯状の映像処理の痕跡がございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。】
もしや今回のIVC盤に欠陥が?と少々心配になりましたので、所有する『モラン神父』のイギリス盤DVDとフランス盤DVDを調べてみました。
どちらのDVDでもこの時間帯はエマニュエル・リヴァ演じるバルニーが連合国軍兵士に誘惑されるシーンとなっています。
ここでバルニーと兵士との間で英語によるやり取りがあるのですが、その会話の字幕部分(画面中央の下部)に“帯状の映像処理の痕跡”が見られるのです。
おそらくはフランス本国での公開時に、英語の会話に対するフランス語字幕が画面にプリントされた跡なのではないでしょうか。
実際、フランス盤DVDではこの部分(だけ)にフランス語字幕が表示されます。(右画像はフランス盤DVDからフランス語字幕を消したもの。左:エマニュエル・リヴァ、右:パトリシア・ゴッジ)
つまり、これは今回のIVC盤DVD特有の欠陥ではなく、この映画のプリントに常に存在しうるものであり、特に大きな欠陥とは考えられないといってよいでしょう。
ちなみに、2009年の東京フィルメックスでのメルヴィル特集で『モラン神父』が上映された際、このシーンはなぜかカットされていました。
このことからも、今回のDVDにはそれとは異なるマスターが使われていることは間違いないと考えられますが、フィルメックスの時のプリント状態はあまり良くありませんでしたから、これは歓迎すべき点だと思われます。
前回お知らせしたクロード・ソーテ監督の『友情』のDVDが発売される7月22日には、アラン・コルノー監督の『セリ・ノワール』(79)が同じくIVCからDVD化されます。
この作品は未見ですが、ジム・トンプソン原作、パトリック・ドヴェール、マリー・トランティニャン主演のフレンチ・ノワールの名作との評判で以前から気になっていた作品なので今回のDVD化は嬉しいです。
それにしてもIVC、やってくれますね。
アラン・コルノー監督といえば、イヴ・モンタン主演の刑事モノ『真夜中の刑事 POLICE PYTHON 357』が今月27日にDVDが発売されますので、これも楽しみです。(以前書いた『真夜中の刑事』のレビュー)
この作品は以前レンタルビデオで観ましたが(以前書いたレビューへのリンク)、いかにもこの時代のフランス映画らしい、しみじみとした良い作品でした。
たしかジョゼ・ジョヴァンニもこの作品のことを山田宏一氏のインタビューで絶賛していたのを読んだ記憶があります。
なんといってもこの作品はキャスティングが魅力的であり、イヴ・モンタン、ミシェル・ピコり、セルジュ・レジアニといったメルヴィル映画にも因縁のあるフランス映画の名優たちに加え、ジェラール・ドパルデュー、ステファーヌ・オードランまで出ています。
『モラン神父』の国内DVD化も快挙ですが、これも快挙だと思います。
IVCには、これからもどんどんフランス映画の名作のDVD化を期待したいですね。
これを見る限り、DVDの画質にも大いに期待できそうです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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