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ジャック・タチ監督の『ぼくの伯父さんの休暇』を国内盤ブルーレイ(日本コロムビア)で観た感想。

タチの映画に初めてユロ氏が登場、映画史に偉大な第一歩を記した記念碑的な作品である。
その後のユロ氏のギャグに比べると、この映画ではいかにもなギャグが多く、多少あざとい感じがなくもないが、これはこれで私は大好きだ。

久々に観たが、全く覚えていないシーンもいくつか。
お葬式のシーンなどは記憶に無かった。
ラストの寂寥感がなんとも言えない。

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ジャック・タチ監督の『プレイタイム』を国内盤ブルーレイで観た感想。

巨額の予算をかけてパリ郊外に”タチ・ヴィル”と呼ばれる巨大なセットを建設、70ミリで撮られたフランス映画史上に残る超大作
にもかかわらず商業的に大コケ、タチが巨額の負債を負うことになったのは有名。

私がこの映画を初めて観た時は、さして面白さが分からず(特に前半)、ユロ氏が友人宅へ行くところ辺りから眠くて眠くて仕方なかったのを覚えている。
そういったところが公開当時不評だった理由の一つなのかもしれないが、私はそれから何度かこの映画を観て、後半はもちろん、今では前半も好きになった。
今ではタチの作品では『トラフィック』と並んで一番好きかもしれない

今回観直してみて、前半ももちろん面白かったけれど、やはり後半のレストランのシーンには圧倒された。
物凄いとしか言いようがない。
疑いなくタチの大傑作である。

ところで、ジャック・タチジャン=ピエール・メルヴィルはフランス映画界でほぼ同時代を生きた映画人という共通点はあるが(意外にも1907年生まれのタチのほうが10歳年上)、作風の違いなどから全く関わりがないように思える。
ところが、意外な共通点があるのだ。
タチの娘ソフィー・タチシェフ(46年生まれ)と息子ピエール・タチシェフ(49年生まれ)である。

ソフィー・タチシェフは父の『プレイタイム』に編集スタッフの一人として参加しているが、後にメルヴィルの『リスボン特急』(72)に編集助手として参加した。
また、ピエール・タチシェフは『仁義』(70)『リスボン特急』の助監督として参加した。

言うまでもなく『リスボン特急』の撮影後メルヴィルは亡くなるので、この二人の子供を通した縁も切れてしまうことになるのだが、ジャック・タチとジャン=ピエール・メルヴィル、二人はお互いのことを生前どう感じていたのだろうか?
思えば、二人ともフランス映画界の一匹狼みたいな存在だったし、どこかお互いに一目置いていたのではないだろうか?
そうでなければ、このような縁も生まれていないと思う。

ジャック・タチ監督の『ぼくの伯父さん』を国内盤ブルーレイ(日本コロムビア)で観た感想。

もしかしたらこのブログでジャック・タチの映画を取り上げるのは初めてかもしれない。
私自身は、数年前に出たブルーレイボックスはもちろん、それ以前に出ていたDVDボックスも持っているほどタチの映画は昔から好きなので、これは自分でも意外である。

ただ、ここ10年ほどタチの映画から離れていたことは確かであり、例のブルーレイボックスも買ったまま一枚も観ていないという勿体無さ。
最近になってタチの映画をまた観たいという欲求が強くなってきたところなので、少しずつ観直していこうと思っているところ。

昨今タチの映画といえば、文明批評的側面をことさら強調した論評を多く目にする。
確かにそういった要素はあると思うが、その側面を強調した観方は私はあまり取りたくない。
全編に散りばめられたギャグを素直に味わいつつ、あくまでのほほんとしたコメディ映画として観たいというのが今の気分。

今回観たのは『ぼくの伯父さん』。
言うまでも無くタチの代表作であり個人的にも好きな作品なのだが、『ぼくの伯父さんの休暇』『プレイタイム』『トラフィック』に比べると、意外にも『ぼくの伯父さん』を観る機会はこれまでもそう多くなかった。
今回ブルーレイボックスの中からこれを第一に観たのは、内容をかなり忘れているので、観直して内容を確認したいという思いも強かったため。

実際見た感想としては、昔観た時とそう大きな変化はなかった。
もちろん面白かったし、私自身、本当にユロ氏が好きなのだな、と改めて実感。

ブルーレイはさすがに画質が優れており(以前出ていたDVDも画質は良かったが)、音楽が大きな要素を占める作品だけに、音の良さも印象的だった。

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プロフィール
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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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