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image77.gifこの名作を久々に観直しました。

Melodies En Sous-Sol』(63年)
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
原作:ジョン・トリニアン
脚本:アンリ・ヴェルヌイユ、アルベール・シナモン、ミシェル・オーディアール
撮影:ルイ・パージュ
音楽:ミシェル・マーニュ
助監督:クロード・ピノトー
出演:ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、ヴィヴィアーヌ・ロマンス、モーリス・ビロー、カルラ・マルリエ

前回観たのはレンタル・ビデオのカラー版だったかと思います。
今回は紀伊国屋書店から発売されているモノクロ版DVDで観ました。
結果としては、全くカラーである必要性を感じませんでしたので、やはり、この作品はモノクロで味わいたいと改めて思いました。

この映画に関しては、結末を知っていると面白さが半減するような思いもありましたが、やはりというべきか、それでも面白かったです。
かえって、ストーリー以外の部分も集中して観ることができたかもしれません。

image76.gifそれと、今回観て改めて気づいたことですが、映画前半のジャン・ギャバンとヴィヴィアーヌ・ロマンスの夫婦の場面が実に良いんですよね。
ギャバンにいかにも出所後というような風情がありますし、それを淡々として受け止める妻のヴィヴィアーヌ・ロマンスに、中年夫婦のなんとも言えない腐れ縁的信頼感(?)が感じられて良かったです。

ヴィヴィアーヌ・ロマンスはデュヴィヴィエ監督の『地の果てを行く』(35)『我等の仲間』(36)でもギャバンと共演しているとか…年代からいっても、おそらくその頃の彼女はこの映画とは印象が全然違うと思われるのでどんな役柄だったか思い出せないんですが、またいずれ確認してみたいと思います。
それにしても、この映画の彼女は色気があって良いと思います。

それでこの映画、中盤から後半にかけては完全にドロンの映画なんですね。
ちょっと品のない、ギラギラした野心を感じさせるチンピラ風情を実に巧みに演じています。
ただ、前回観た時も感じたのですが、恋人役のカルラ・マルリエにもう一つ存在感がないので、ドロンとの二人のシーンがどうも物足りなく感じます。
一方で、ギャバンとドロンの共演シーンは、二人の関係が素のような自然さでいい感じ。
ギャバンが目を剥き出しにしながらドロンに文句を言う姿を観るだけでもう満足です。
また、ドロンの義理の兄役を演じるモーリス・ビローも、いかにもそれらしい良い味を出してます。

image75.gifミシェル・マーニュの音楽はお馴染みの名曲ですが、とりわけラストシーンでの使われ方がサスペンス感を盛り上げていて見事ですね。

そして、そのラストシーンは、やっぱり何度観ても衝撃的です。
音楽も含め、演出の見事さは言うまでもありませんが、今回、ドロン、ギャバンの抑えた演技が素晴らしいと改めて思いました。

あと、この作品へのメルヴィル関連の出演者に関しては次回取り上げてみたいと思います。

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素晴らしい!
ミシェル・マーニュ作のサウンドトラックは本当に素晴らしいですね。ラストのプールサイドのシーンではセリフの代わりに延々… 
カルラ・マルリエのダンスチームが踊る際の曲もお気に入りです!
ジュリアン 2008/05/24_Sat_07:50:09 編集
無題
マサヤさん、こんにちは。
この「ヌーヴェル・ヴァーグ」の時代にドロンが自国フランスでの足場を固めることができた作品。
ギャバンの貢献が彼にとって、どれほど大きかったことか、感慨深い気持ちが湧き上がってきます。
>ヴィヴィアーヌ・ロマンス
とても素敵でしたよね。年齢を重ねて魅力が増すのは女性でも同様です。
『我等の仲間』では、すごいファム・ファタルでした。これは凄かったです。
では、また。
トム(Tom5k) URL 2008/05/24_Sat_14:52:52 編集
ミシェル・マーニュ
ジュリアンさん
トラバありがとうございます。
ミシェル・マーニュ、いい曲書きますね。
ビッグ・バンドが映画によく合ってます。
ダンスチームの踊る際の音楽も仰るとおり魅力的でした。
マサヤ@管理人 URL 2008/05/24_Sat_19:19:45 編集
ヴィヴィアーヌ・ロマンス
トムさん
そうです、世はまだヌーヴェル・ヴァーグの時代だったんですね。
また、ギャバンとの共演はどれも素晴らしいものばかりでしたね。
ヴィヴィアーヌ・ロマンス、すごいファム・ファタルぶりといえば、シャルル・ヴァネルの奥さん役?でしたかね。
確かにあれは印象的でした。
マサヤ@管理人 URL 2008/05/24_Sat_19:23:15 編集
サントラ盤
マサヤ様、
古い記事ですがサントラについての記事をトラバさせていただきました。
ラスト・シーンに関しては現場で急きょ変更されたようですね。
チェイサー 2008/05/25_Sun_16:43:57 編集
ドロンの役
チェイサー様
トラバありがとうございます。
記事を読ませていただきましたが、ラストシーンの変更、ドロンの役にトランティニャンが予定されていたなど、貴重な情報満載ですね。
マサヤ@管理人 URL 2008/05/26_Mon_23:56:24 編集
無題
マサヤさん、こんばんは。お久しぶりです。
縁あってこの映画、映画館での2度目の鑑賞ができました。中学生の時にリバイバルを見に行って以来でしたが、今回もたいへん有意義でした。
さすがに場内は年配のお客さんばかりでしたが、数名、若い人たちもおりました。こういった古くても良質の作品を若い人たちにもっと観てもらいたいですね。
それにしても、通風ダクトから現金強奪までのプロットは、何度見ても手に汗を握ります。今回、自宅ではなく、スクリーンで観たそのリアリティには驚かされました。わたしは、プール上に浮かんでくる紙幣の映像はエンターテインメント作品を超えて、映画芸術の極みだと感じました。
素晴らしかったです。
では、また。
トム(Tom5k) URL 2010/06/09_Wed_01:48:15 編集
地下室のメロディー
トム(Tom5k)さん
TBありがとうございます。
『地下室のメロディー』スクリーンでご覧になったとは羨ましいです!
あのラストをスクリーンで味わいたいものです。
作品は違いますが、最近ジョニー・トー監督の『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』をスクリーンで観て、改めてスクリーンで映画を観る幸福感に浸ったところでした。
こういった名作のリバイバル上映がもっと増えてくれればよいですね。
マサヤ 2010/06/10_Thu_23:55:15 編集
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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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